みんなの銀行のAI駆動開発におけるガバナンス強化に「Kong AI Gateway」が採用
―LLM利用の可視化とコスト管理、監査対応を強化し、安全なAI活用の拡大を支援―
Kong株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:有泉 大樹、以下 Kong)は、本日、Kongが提供する「Kong AI Gateway」が、株式会社みんなの銀行(本社:福岡県福岡市、取締役頭取:永吉 健一、以下 みんなの銀行)および、同行のシステム開発・運営を担うゼロバンク・デザインファクトリー株式会社(本社:福岡県福岡市、取締役社長 CEO・COO:永吉 健一、以下 ZDF)に、AI駆動開発におけるガバナンス強化を目的として採用されたことを発表します。

みんなの銀行とZDFでは、AIを活用した開発が拡大する中、LLM(大規模言語モデル)の利用状況の可視化やコスト管理、金融機関に求められる監査・セキュリティへの対応が課題となっていました。Kong AI Gatewayを活用してLLMへのアクセスを一元的に管理することで、利用状況やコストの可視化と利用上限(クォータ)の管理、監査に必要なログ管理、情報漏洩対策などを強化し、安全なAI駆動開発を支える環境の整備を進めています。
■導入の背景と現況
みんなの銀行は、ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)傘下のデジタルバンクとして2021年5月に開業しました。同行のシステム開発・運営を担うZDFでは、システムの内製化を推進し、開発生産性の向上に取り組んでいます。
その一環として、ZDFではClaude Codeなどを活用したAI駆動開発を積極的に推進しています。AI活用が開発現場に広がる一方、利用者の増加に伴ってLLM利用コストが想定を上回るペースで増加するとともに、「誰が、どの程度LLMを利用しているのか」を利用者やチーム単位で把握することが難しいという課題が顕在化していました。
また、金融機関としてAIを本格的に活用していくためには、LLMへのリクエストやレスポンスを記録し、必要な際に確認できる監査証跡の確保が不可欠です。一方で、ログの閲覧範囲によっては、本来アクセスすべきではない情報まで閲覧できてしまう可能性があることから、適切なアクセス管理も課題となっていました。こうした背景からZDFでは、AIの利用を制限するのではなく、必要なセキュリティとガバナンスを確保しながら、開発者がAIを安全かつ継続的に活用できる環境の整備に向け、AIガバナンス基盤の強化を進めています。
■構成イメージ

■Kong選定の理由
ZDFは、以前から行員向けシステムのAPI GatewayとしてKongのオープンソース版を利用しており、商用版のAPI管理基盤への移行を検討していました。その中で、既存のKong基盤を活用しながらAI領域へ拡張できることに加え、AI駆動開発に必要な可観測性、情報漏洩対策、LLM利用量の管理機能などを評価し、Kong KonnectおよびKong AI Gatewayを採用しました。
主に以下の点を評価しています。
- トークン利用量に応じた柔軟なコスト管理: トークン利用量の上限を設定でき、組織やチーム単位でLLMの利用量を管理することで、AI活用の拡大に伴うコストを適切にコントロール
- LLM利用状況の可視化と監査への対応: LLMへのリクエスト/レスポンスを可観測基盤へ送信し、AIの利用状況を記録・把握することで、金融機関に求められる監査証跡の確保とガバナンス強化に対応
- 情報漏洩対策: 住所・氏名などの個人情報や認証情報に対してブロック/マスキングを行うなど、LLM利用時の情報漏洩リスクを低減するための機能を利用可能
- 既存環境を活かしたAI領域への拡張: 主に利用しているGoogle Cloud環境上で活用できるほか、既存のKongによるAPI管理をベースに、AI Gatewayを加えた統合的な管理基盤へ拡張可能
■期待される導入効果
みんなの銀行とZDFは、Kongを活用したAIガバナンス基盤の整備により、以下の効果を目指しています。
- LLM利用量とコストの適切な管理: 1日、1週間などの単位でトークン利用量を制御するとともに、組織やチーム単位で利用状況を把握することで、LLM利用の拡大に伴うコストを適切に管理
- 監査・セキュリティの強化: LLMへのリクエスト/レスポンスに関するログを適切に記録・保管し、AIの利用状況を確認できる環境を整備することで、金融機関に求められる監査対応とセキュリティを強化
- 情報漏洩リスクの低減: LLMへ送信される情報に対してブロックやマスキングなどの対策を適用することで、個人情報や認証情報などの機密情報が意図せず送信されるリスクを低減
- 安全なAI駆動開発のさらなる推進: AI利用を一律に制限するのではなく、共通のゲートウェイで必要なセキュリティとガバナンスを確保することで、開発者が安心してAIを活用できる環境を整え、AI駆動開発をさらに推進
■今後の展望
みんなの銀行とZDFは、まず開発者によるAI駆動開発を対象に、Kong AI Gatewayを活用したLLM利用の可視化、コスト管理、セキュリティおよびガバナンスの強化を進めます。今後は、開発者に加えて、業務効率化などを目的にLLMを活用する従業員へ利用範囲を広げることも検討しています。さらに、AI活用がAIエージェントへと広がることを見据え、将来的には、モバイルアプリなどを通じてお客さまの利便性を高める顧客向けAIエージェントへの活用も視野に入れています。Kong AI GatewayをこうしたAIエージェントとLLMや各種システムを安全につなぐゲートウェイとして活用し、社内のAI活用から将来の顧客向けサービスまでを支えるガバナンス基盤へ発展させていくことを検討しています。
株式会社みんなの銀行 取締役 常務執行役員 CIO/ゼロバンク・デザインファクトリー株式会社 取締役 CIO 宮本 昌明氏は、次のように述べています。
「AI駆動開発は、今後の開発生産性を大きく左右する重要な取り組みです。私たちはシステムの内製化を推進しており、開発効率の向上は会社のパフォーマンスそのものに直結します。一方、金融機関としてAIを本格的に活用していくためには、誰がどのようにAIを利用しているのかを把握し、必要な証跡を残すなど、適切なガバナンスが欠かせません。Kong AI Gatewayを活用することで、開発者によるAI活用を妨げることなく、利用状況やコストを適切に管理しながら、安全にAIを活用できる環境を整えていきたいと考えています」
Kong株式会社 代表取締役社長 有泉 大樹は、次のように述べています。
「みんなの銀行様およびゼロバンク・デザインファクトリー様のAI駆動開発を支える基盤にKongを採用いただいたことを、大変光栄に思います。企業におけるAI活用が広がる中、開発スピードを維持しながら、LLMへのアクセスや利用状況を適切に管理することの重要性が高まっています。Kong KonnectおよびKong AI Gatewayを通じて、両社のAIガバナンスの強化と、今後のさらなるAI活用の拡大を支援してまいります」
Kong について
Kongは、APIおよびAIコネクティビティ技術をリードする企業として、エージェント型AI時代を支えるインフラの構築に取り組んでいます。Fortune 500企業からスタートアップまで幅広い組織に信頼されており、統合型API・AIプラットフォーム「Kong Konnect」を通じて、APIおよびAIモデル間を流れるインテリジェンスの安全な接続、管理、高速化、ガバナンス、収益化を実現します。詳細はウェブ、SNSをご覧ください。
会社概要: https://jp.konghq.com
LinkedIn : https://www.linkedin.com/company/kong-japan/
Facebook:https://www.facebook.com/KongJapan.official
X: @KongJPN ( https://X.com/KongJPN )
お問い合わせ:info-jp@konghq.com