Kong Partner Summit Japan 2025 開催レポート
APIとAIの未来を拓くパートナーエコシステムの力
2025年11月11日、Kong株式会社は日本初となるパートナーサミットを開催しました。Kongのパートナー企業が一堂に会し、APIとAIの戦略的活用について深い議論を交わす貴重な場となりました。
会場には、IT業界をリードする11社のパートナー企業から多数の参加者が集まり、APIファーストの未来とAIエージェント時代における協業のあり方について、熱意あふれる交流が行われました。

Kong Japan Business Update
登壇者:Kong株式会社 代表取締役社長 有泉 大樹 / Ken Kim(SVP Business Development, Kong Inc.)
イベントの冒頭では、Kong株式会社 代表取締役社長の有泉が登壇し、本サミットの意義と日本市場におけるKongのコミットメントについて語りました。

「パートナーなしにはビジネスは成功しません。日本のエンタープライズ企業が直面する課題を共有し、APIファーストのアプローチを推進するエコシステムを、皆様と共に創り上げていきたいです。」
Kongの日本法人(以下、Kong Japan)は設立から2年を迎え、おかげさまで順調な成長を遂げています。年間契約金額(ACV)は前年比428%成長、パートナーからの案件登録数は889%増加という実績を上げています。また、パートナービジネス比率も44%に達し、今後さらに拡大していく方針です。
続いて、Kong JapanのボードメンバーでもあるKen Kimが、パートナーエコシステムの重要性について熱く語りました。

「2年前、グローバル全体における私どものビジネスのうちパートナーとの協業は65%でした。今年はそれが85%に高まっています。今回パートナーサミットを開催しているように、現在Kongはパートナーへの投資を2倍以上に増やし、時間と予算を惜しみなく注いでいます。将来のIPO時には100%となることを目標に、パートナーとさらにお付き合いしていきたいと思います。」
Kenは、パートナーがKongにとって不可欠な存在であること、そして日本市場における強固なパートナーシップの構築に強い意欲を示しました。
また、このセッションでは、Kong Japanのチームメンバーの紹介も行われ、パートナー企業の皆様との今後の協業体制を確認しました。


トレンドセッション:「AIエージェント時代のAPI戦略」
登壇者:Marco Palladino(CTO & Co-Founder, Kong Inc.)
KongのCTO兼共同創業者であるMarco Palladinoが、AIエージェント時代におけるAPIの重要性について解説しました。

「AIエージェントの普及は、私が生きてきた中で最も速いテクノロジーの広がりです。しかし、現在のAIエージェント導入の95%は失敗しています。その理由は、適切なAPIエコシステムが整っていないからです。APIは後付けになってはならず、APIありきで考えるべき、つまりAPIファーストであるべきです。APIは今や、AIエージェント同士の会話や通信のみならず、LLMをフル活用するためにも使われています。まさにソフトウェアのインフラ基盤と言えます。」
Marcoは、APIマネジメントのビジネス領域においてKongが一番手であることを強調。Kong AI GatewayとMCPサーバーのサポートによって、企業がAIエージェントを簡単かつ安全に構築・運用できることを実演しました。
デモでは、AIエージェントが翌日開催される「API Summit Japan 2025」のセッション情報を取得し、ユーザーの要望に応じた適切なセッションを推薦する様子が披露され、参加者の大きな関心を集めました。

また、グローバル企業のKongの活用事例として、以下3つの事例が紹介されました。
- GSK(製薬会社):新薬の臨床試験データの処理時間を50%削減
- プルデンシャル・ファイナンシャル(金融):AIを活用した富裕層向けウェルスアドバイザリーサービスの提供を実現
- Spotify:音楽ストリーミングサービスでのAI活用にKong AI Gatewayを採用
さらにMarcoは、APIのマネタイズ(収益化)機能を強化するため、利用ベースのメータリングと課金に特化したオープンソース/SaaSプラットフォームのリーダーであるOpenMeter社を2025年9月に買収したことを改めて発表。APIをビジネスとして活用する新たな可能性を提示しました。
Kong Japan Partner Award 2025 贈呈式
本サミットでは、Kong Japan初となる「Kong Japan Partner Award」の発表・表彰が行われました。Kongが推進する「APIファースト」アプローチで、Kongビジネスに大きく貢献いただいた4社のパートナー様が表彰されました。
Partner of the Year:TIS株式会社
Kongビジネスに最も貢献いただいたパートナーシップに贈られる最高賞。多数のマーケティング活動や営業活動にご尽力いただき、Kongブランドの認知度向上とソリューション理解の深化に大きく貢献されました。

Service Partner of the Year:サイオステクノロジー株式会社
Kongの導入プロジェクトに最も多大な貢献をいただいたパートナー様に贈られる賞。2017年からパートナーシップを築く企業として、高品質なプロジェクト推進と技術者の育成に尽力されています。

Offering Partner of the Year:株式会社NTTデータ
Kongを活用した独自ソリューションの開発・提供により、金融業界や製造業界のお客様の課題解決に大きく貢献されました。2018年からKongユーザーとして、そして2025年度からはパートナーとして、革新的な取り組みを展開されています。

Innovation Partner of the Year:SCSK株式会社
Kongの新機能や新たな活用方法をいち早く追求し、営業活動でも積極的にリード登録を推進。新規のお客様への提案にも尽力いただきました。

パートナー向け支援プログラムの発表
Kongは、パートナー企業のビジネスをより強力にサポートするため、新たに以下3つの支援策を発表しました。

1. Kong Avanti for Partners
パートナー様専用の学習プラットフォームを提供開始。Kong社員が利用している同じプラットフォームで、日本語対応のコンテンツを受講できます。AIによる質問応答機能や商談コーチング機能も搭載されています。
2. APIマネジメント製品選定勉強会
NDA締結のもと、APIマネジメント関連の製品選定に関するディープな勉強会を定期開催。「Gartner® Magic Quadrant™ for API Management」において6年連続リーダーポジションを獲得しているKongの強みと、競合製品との違いを詳しく解説します。
3. パートナー様向け認定資格プログラム
Kongの導入プロジェクトを実施する際に必要なスキルを証明する認定資格制度「Partner Delivery Specialist(パートナーデリバリースペシャリスト)」。2025年3月の開催では5社16名が合格。実践的なノウハウを学べる2日間のプログラムとして高い評価を得ています。
今後もパートナー向けプログラムを拡充予定とし、「こういった支援が欲しい」というお声があればぜひ寄せていただきたいと呼びかけました。
APIファースト共創宣言:No API, No AI, No FUTURE
本サミットのクライマックスとして、「APIファースト共創宣言」が発表されました。
「APIファースト」とは、開発の初期段階からAPIを最優先に考えるアプローチです。日本のエンタープライズ企業が直面する開発生産性の課題、ITコストの増大、セキュリティ、ガバナンスといった問題に対し、APIファーストのアプローチで解決していくことを、Kong株式会社と参加パートナー企業11社が共同で宣言しました。

参加パートナー企業(ABC順)
- 株式会社ABI
- クラスメソッド株式会社
- 株式会社電通総研
- 株式会社野村総合研究所
- 株式会社NTTデータ
- SCSK株式会社
- 株式会社SI&C
- サイオステクノロジー株式会社
- 株式会社システムアイ
- TIS株式会社
- エクセルソフト株式会社
各社の代表者からは、Kongビジネスを始めた経緯や今後の取り組みについて熱いコメントが寄せられました。
「約10名のチームで2年間API Gateway構築を継続し、技術力を評価いただきパートナー契約に至った。機動力を重視して今後も携わっていく。」(株式会社ABI)
「AIがリクエストベースでコールする際、限られたリソースだけでは限界があり、クラウドサービスを活用していく世界に賛同。体制を整え、APIエコシステムの盛り上げに貢献したい。」(クラスメソッド株式会社)
「技術メンバーがKongの仕組みを高く評価したことがきっかけ。社会課題の解決という観点でAPIに対するしっかりとしたアプローチを展開していく。」(株式会社電通総研)
「2024年末にパートナー契約を締結した新参者だが、金融系に強い企業として、認証系とKongを組み合わせたビジネスを展開していく。」(株式会社野村総合研究所)
「ユーザーとして8年運用した経験を活かし、金融や製造など新たな分野に展開していく。」(株式会社NTTデータ)
「APIファーストはプロセス、企業組織、カルチャー、人の変革が重要。Kongの技術力と製品の良さを広く営業展開していきたい。」(SCSK株式会社)
「CMMIの最高水準となる成熟度レベル5を保守してきた弊社のものづくりの力を活かしながら、APIマネジメントでデータに価値を持たせる取り組みを展開していきたい。」(株式会社SI&C)
「8年にも及ぶKongとの良好な関係を今後も継続し、APIマネジメントとサービスコネクティビティを拡大していく。」(サイオステクノロジー株式会社)
「昔からOpenRestyを使用しており、Kongの基礎技術がしっくりきた。薄い技術で導入が簡単かつ良くできた製品として、日本におけるKongのプレゼンスを高めていく。」(株式会社システムアイ)
「民間企業でのマーケットを拡大し、パートナー同士のエコシステムを作りながら、皆で一緒にマーケットを大きくしていきたい。」(TIS株式会社)
「DockerやLaunchDarklyなどKongと親和性の高い製品を多数扱っているので、既存のお客様に対してKongを積極的に提案していく。」(エクセルソフト株式会社)
懇親会
APIファースト共創宣言のあとに行われた懇親会では、リラックスした雰囲気の中で自由に意見を交換し、新たなつながりを築く場となりました。

会場には笑顔があふれ、業界や業種の垣根を越えたコミュニケーションが活発に行われました。


まとめ
Kong Partner Summit Japan 2025は、APIとAIの未来を共に創るパートナーエコシステムの力を実感する一日となりました。ご参加いただいたパートナーの皆様、誠にありがとうございました。
Kongは、今後もパートナー企業の皆様と密に連携し、日本企業のデジタル変革とAI活用を全力で支援してまいります。APIファーストのアプローチにより、日本の未来を創るイノベーションを共に実現していきます。